パッケージ．
なかなかかっこいい！！
特に，


ロゴが．
このロゴを使う場合個人利用であってもライセンス契約が必要だそうで，4,000円の価値を感じるロゴである．

しかし

......

......？

何だこの違和感は...？

「全国大会」と「～第５回決勝大会～」のフォントが違う．
フォントが違うこと自体が問題ではないと思うが，とにかくハマっていない感がある．
あと，「～」て．
私くらいセンスが無い汗


パッケージ裏．


ディスク．

本格DVDを装い切れていない感を受けながら，再生．


おお～～？？？


おお～～！！

かっこいい！！
よく分からないけどイカしたBGMと，出場バンド10バンドそれぞれに振り分けたカラーの輪っかが迫ってきてかっこいい！！


おお～～～？？？



かっちょいい～～！！

オープニングはよくできてる．
本格DVD感ある．
こりゃあ4,000円の価値あるかもな，と，感じ始めた矢先


ナレーション「第5回，アカペラスピリッツ全国大会．2012年に幕を開けた～...」

？？？

突然のホームビデオ感．

どうきいても素人の女の子が，至って普通に，アカスピの紹介を行う．
（ごめんなさい，この女の子をdisっている訳ではないです汗）

いや，ホームビデオ感を出して頂く事は全然構わないんだが，演者も素人だし，
ただ，オープニングかっこよかったのに...
というがっかり感は凄まじい．

素人の範疇で作りあげる事に意義があるとしても，例えばナレーターの専門学校通っている人に頼むとか，選択肢があったのではないだろうか... (この女の子がそういう子だったらごめんなさい)






そして始まるステージ．

1バンド目
.......

2バンド目
.......

3バンド目
.......

「霊チョールズ最高～～！！！！！！！」
(再生を止める)
もう満足した...ここで辞めておこうかな
と思いつつも，改めて再生．

.......


.......


.......


.......

そして観終えた．

ここからは，全体を通しての感想を述べていく．


【映像】

カメラは正面引き，正面アップ，右，そして


この左下からのショットがあるのだが，何故か

左下からのショットが異様に多い．

動けるし一番画になるという事なのかもしれないが，個人的にはもっと正面からのショットが欲しかった．
特にペソペソペソは正面カメラメインが良かったんじゃないかな～～～？？？

そして，やはりテレビなどの高品質なエンタメに触れているおかげで，
舞台上のカメラや宙づりのカメラが無いと見飽きる．

照明も変化が乏しい．
スモークを焚いているので綺麗は綺麗だが，サークルライブなどの様に入念に練られたものと比較すると，大分見劣りする．


【音】

殆どのバンドが会場で聴いていた3倍は上手く感じたのは良かった．
あと，手拍子などの客側の音がサイドで鳴っていて，臨場感が多少ある．

ただ，まとまりはあるものの音自体が「良い」とは感じられ無かった．
まず頻繁にチャりつく（無線マイクのノイズ？）のが気になった．
また，マイクの特性か，全体的にlowもhighも抑え込まれており，籠って感じる．

恐らくコンプをかけていない（もしくは殆どかけていない）ので平均音圧が低く，迫力に欠ける．
当然BGMの方が圧倒的に平均音圧が高いので，余計に薄く感じる．

ピッチ補正もしていない．
ホント申し訳ないけども，
ぶっちゃけほぼハモっていないので聴いていて割と辛い．
ホント申し訳ないけども．

結局「どこまで補正するか」というのがイベントとして，DVDとしてのプライドになってくると思うのだが，少なくともエンタメ作品としては失敗しているという事は言える．
ベースだけでもいじっちゃうとかするだけで大分聴けると思う...
ホント申し訳ないけども...

それか，やっぱり素人のアカペラは聴けて90秒が限界なのかな感．
2曲歌っているバンドが1曲にカットされていたり，なかなかえげつない事をしているが，それでも，それでも申し訳ないけども，しんどい．

あと，初音を取る音，歌い始める前のマイクノイズなどがガッツリ入っていて糞ダサい．
まぁバンドが悪いのだが，これも編集で切っちゃえば良かったんじゃないかなぁ...
ハモネプと同じで，このダサさが青春感なのかなぁ...


【構成】

このインタビュー，面白い！！
ドキュメンタリーとしてのエンタメ性を発揮している．
ホームビデオとエンターテインメントの架け橋だ．

しかし，このインタビューが収録されているのは3バンドだけ．

なんでやねん...何の贔屓やねん，演奏はともかく，一言くらい収録してもいいじゃん...

この3バンドのインタビューが割と尺をとっているので，1バンド毎の尺を短くして多くのバンドの声をききたかった．
尺が取れないなら，退場の映像に合わせて音声だけをバックで流すとかすればよかったじゃん．

あと，回答者が変にカメラを意識して，おかしな事になっているのも気になった．
インタビュワーを明確に設置して，その人との対話という形にすべきだった．



そして私は，この"インタビューの上手く使えてなさ"にこのDVDの根本的な問題があるのではないか，と考えた．



アカスピの魅力は（沢山あるが，この全国大会に限って言えば）「全国各地から集まっている」点が挙げられると思う．

ホント申し訳ない事を言ってしまえば
「全国各地から集まっている」
からこそ，下手でも「●●地区代表として頑張っているんだな...!」と，甘い耳で聴けるし，応援できる．
ホント申し訳ないけども，どうしてもそういう側面がある．
ただ，実力派ライブが観たいだけならば，もっと幾らでもある．
ホント申し訳ないけども．

にも関わらず，このDVDでは，この側面が殆どクローズアップされていない．
なので各バンドをフラットに聴いてしまう．
そうすると，正直，至極退屈だ．

例えばバンドの演奏が始まるところで下に「●●地区代表　◆◆」とクレジットを入れるだけでもだいぶ違ったのではないだろうか．
冗長なMCをカットしているのも，エンタメ性の向上のために必要だったろうが，余計に何故このバンドが歌っているのかよく分からなくなっている．
その点のフォローが必要だったと思う．

それかいっそ半分くらいのバンドは全カットすべきだった．

ホームビデオとしてもドキュメンタリーとしてもエンタメ作品としても中途半端．
これが総評だ．

【そしてエンディング】

優勝発表からのラストの部分，感動的なシーンであるという事は分かるが，DVDで観るには少し冗長だった．
実質的にペソペソペソの「おさかな天国」がエンディングソングにも関わらず，テーマソングの「笑ってしまえ」があるために，ただでさえくどい．
なので歌い始めるまでをスムーズに流すべきだったと思う．

......

エンドロール．
応援に来た人たちのメッセージ，良い．
応募全バンドがクレジットで流れるの，良い．
しかし


ナレーション「アカペラに青春を懸けた，全ての人たちの想いが重なった...」

！！！？？？？？

どうした？？？？？

実行委員からのメッセージだろうか...
気持ちは分からんでもないが，何ともホームビデオ感が...素人が作った結婚式用のムービー感が...

やるなら，実行委員代表が顔出して一生懸命話すとかの方がまだ良かったと思う...


【まとめ】

DVDロゴがカッコいい．
オープニングがカッコいい．
他は基本ホームビデオっぽい．
演奏レベルは高くなく，その補正も行っていないため基本的に聴いていて辛い．
めちゃくちゃ長く感じる．

以上の事から
「オープニングを観て，あとは好きなバンドを飛ばし飛ばし観る」で満足できそうな人は買いだが， 
エンタメ作品として4,000円の価値はない．
と思う．


DVDのレビューは以上．


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【余計：アカスピという大会についての感想】
実際に会場でも観たので，2回目を観たという事になる．

ほんと余計なお世話だが，DVDで見返してもやっぱり
蝉と、あの子。
が文句無しで良かった．
演奏順もあり，歌い終わったときの『優勝～！！』感，ホント凄い．
しかし実際に優勝したのはペソペソペソ．
ペソペソペソも大好きだし，これに文句をつけたい訳でも無いのだが，
つまり，思ったのは，よくペソペソペソを選べたな．と．
どっちがどうとかいう事ではなく，結果としてペソペソペソが優勝の方が良かったとしても，私だったら絶対無理だった．
何が言いたいのかよく分からないが，，，アカスピという大会を象徴する審査結果だと感じたし，それが凄いと思ったという話だ．
本来比較できない両者に対してどのような審査をするのか，ここに大会としての面白さと厳しさがあるなと思った．


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